台湾備忘録

日本統治時代に関係のある場所や聞いたこと,大学関連のことをシェアしています。

アジア最南端! 池上一郎博士文庫 in屏東

 

日本語の本のみ置いてある図書館

2021年1月に池上一郎博士文庫へ行ってきました!

 

 この図書館の名前になっている池上一郎博士は戦時中に竹田へ赴任してきた軍医さんです。

当時、伝染病に罹った地元の方たちにも無償で薬を処方したりと、軍人だけでなく地元の方たちにも優しかったと当時を知る人は仰っていました。

池上博士は戦後日本へ帰った後も台湾との交流が続き、生前、何千冊ものご自身の蔵書を竹田へ寄贈しました。

そして地元の方たちは感謝の気持ちを形にするために、2001年、池上博士の誕生日(1月16日)にあわせて、この図書館を建てたそうです。

 

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昔の鉄道の倉庫を使用した文庫になっています。

 

中は壁一面に本がぎっしりで、今では二万冊以上の日本語書籍があります。

すべて読むには10年くらい余裕でかかりそうです。

有名な作家の文学集や歴史書、漫画などもあり、本を借りることもできるそうなので、次回行ったときには借りてみようと思います。

 

詳しくはこちらのサイトに載ってあります↓↓

www.nippon.com

 

文庫創立20周年記念式典

2001年に池上文庫が創立されて20年になり、その創立記念20周年記念式典に参加させていただきました。

 

式典では、文庫を利用している日本語世代の方をはじめ、台湾に住んでいる日本人も参加したり、地元の方たちが『台湾楽しや』などの歌謡曲を歌うなど日台の交流が見られました。

 参加された日本語世代の方の中には、なんと「みんなに会えるのが楽しみで寝れなかった」と話してくださった方も!

戦時中 戦後 今と、池上博士や池上文庫を通して日台が交流できるなんて素晴らしいですよね。

 

そして、この文庫の理事長である劉耀祖さんが旭日双光章を受章され、その伝達式も執り行われました。劉理事長は「この章は自分だけのもではなく、みんなの代表として受け取った」ととても謙遜されていました。

 

創立20周年記念式典の様子をこちらで見ることができるのでこちらのほうも是非!↓

 

youtu.be

 

池上文庫へのアクセス

池上文庫は台湾の南部・屏東縣の竹田駅が最寄り駅で(高雄駅から台鐵で一時間くらいかかります)降りてすぐ左側にあります。

私が乗った時、車内は昔の日本の電車みたいで落ち着く雰囲気がありましたが、窓からヤシの木も見え、南国感満載でした。

 

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住所:屏東縣竹田鄉履豐村豐明路23號
開館日:平日  8:30~11:30・14:00~16:30  土日  8:30~11:30
休館日:月曜日及び祝日

 

詳しい情報等は池上文庫のFacebookをご覧ください。

公式FB: https://www.facebook.com/ikegamibunko

 

旧竹田駅

少し余談ですが、池上文庫の最寄り駅、竹田駅の階段を下りたらすぐに見える、旧竹田駅も見どころです!

外見から歴史を感じさせます。

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建物中も見学できるようになっていて、内装はさらに時代を感じます。

思わず、「わー!歴史っ!!」って叫んでしまったほどです(笑)

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どこかの朝ドラにでてきそうですよね。

 

この旧竹田駅の近くには、駅長さんが泊まっていた場所の一部も残っていました。

 

皆さんもぜひ屏東に行くとき寄ってみてください☻