台湾備忘録

日本統治時代に関係のある場所や聞いたこと,大学関連のことをシェアしています。

シャロンさんの日本統治時代の思い出②

 

シャロンさんの日本統治時代の思い出を聞く

今回前回のブログの続きで、YouTubeの後半(10:00くらいから)を書きたいと思います。

 前回のブログとYouTubeはこちらになります。

mimi-intw.hatenablog.com

 


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日本統治時代の思い出

お父様との思い出

教育熱心だった、シャロンさんのお父様はたくさんの本や文房具を買ってくれたそうで、よく「宿題はやったのか?」なども聞かれていたそうです。どの時代もお父さんってそうなんでしょうね(笑)私も言われた記憶があります。(笑)

また、シャロンさんにとって忘れられないお父様との夏休みの思い出も教えてくださいました。ある年の夏休み最終日、外に出かけることがなかったシャロンさんたちご兄弟を見て、お父様は『明日から学校なのに子供たちが日焼けしてないのはまずい!』と思い、基隆(台北市より北にある都市)の海水浴場に連れって行ってくれたそうです。日差しが強くすごく暑かったそうですが出たらお父様に怒られる気がして、出たいのを我慢して水の中に入っていたそうです。おかげで真っ赤になり、妹さんは皮がめくれるほど。私が文で書いてもあまり面白くないので、YouTubeの10:00からをぜひ見ていただきたいです(笑)本当に暑かったことが伝わるかと思います。

また、シャロンさんのお父様は日本へ出張しに行くことも多く、蓄音機を買ってきて音楽を流すなど、新しいものを買って来てくれたりしたそうです。

お話を聞いていると、私もシャロンさんのお父様にお会いしたかったです(笑)

 

近所の友達

シャロンさんが幼少期住んでいたところでは内地(日本)の子供たちが通う小学校に通っている同級生は少なく、みんな本島人(台湾人)が通う公学校へ通っていたので、遊ぶときは日本語より台湾語(中国語とは違う台湾で昔から話されている言葉)を使うことが多かったそうです。小学校は内地の小学校と同じ教育を受けていますが、公学校では公学校一年生(小学校一年生に相応)から日本語を学びます。なので、台湾語でのコミュニケーションの方が円滑だったのかもしれません。ですが、シャロンさんは内地人が通っていた幼稚園に通われていたり、おうちでも日本語を話されていたので、台湾語を使うことが大変だったそうです。

ですが、シャロンさんのお家でみんなで遊んでいたそうで、シャロンさんは今も昔も人気者なんですね!

三時になるとみんなでおやつも食べていたそうです。台湾にも「三時のおやつ」という文化があるのかと思ったのですが、シャロンさんのお母様が本を読んで知ったことらしいです。おやつにはおせんべいやお饅頭などが出たそうです。

シャロンさんのお母様がいつも日本人が多く住んでいる城内におやつを買いに行っていたそうで、ついでに下駄も買ってくることも。

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城内は枠内のところです。(Google map引用)

少し話がずれますが、城内とは写真のオレンジで囲んであるところです。日本統治時代前の清国時代に台北城が建てられ、日本統治時代に城壁を取り壊したのですが、台北城の内部(城内)に内地人が多く住んでいました。西門、北門、東門、南門、小南門の5つの城門うち西門以外の4つの城門は残っているので、今も見ることができますよ。

 

お葬式

台湾の伝統的なお葬式は大きな声を上げて泣くことで故人を慎む、泣き女という職業の人がいます。シャロンさんは昔、この人に会ったことがあるそうで、大きな声で泣いていてとてもびっくりしたと同時に日本のように静寂にお葬式が行われないことに少し恥ずかしく思ったそうです。

 

建成小学校

休み時間に縄跳びをして遊んでいたり、違うクラスの男友達に気づかれないように頭をポンッとたたくなどのいたずらをしていたりしていたことを懐かしそうに話してくださいました。たまにバレてその人につかまってしまったそうですが、教室に逃げたら相手も追いかけることをやめるので、しらを切って自分の教室に逃げたことも(笑)何十年ぶりに会った時にその人から「先生が「女の子を追いかけるなんて男らしくない」と言われていたから追いかけなかった」と聞いたそうです。

また、日本軍が戦争に勝つと甘いお饅頭が二つ配られるらしく、男の子はこっそり女の子に「余ってるし食べれないでしょ」など聞いて、女の子がまだ答えてないうちに「いらないでしょ」と男の子が取ってしまうこともあったそうです。女の子が泣き出したら先生に怒られてしまうので、そこは慎重にお饅頭を女の子からもらおうとしていたと教えてくださいました。

 

お話を聞いて

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私はシャロンさんのお話を聞くまで戦時中はただただつらい時間だったと思っていました。ですが、シャロンさんはこの動画を撮っている時だけでなく普段お話をしている時も「日本統治時代はよかった、楽しかった」とおっしゃっています。辛いこともたくさんあったとは思いますが、これからも楽しかった日本統治時代の思い出もそうではなかった思い出も聞きたいなと思います。

コロナが落ち着いてまた会ってお話を聞ける日がとても楽しみです。

もし、シャロンさんに聞きたいことがありましたら、ぜひコメント欄に書いていただけると嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。